性欲

2022年01月17日 12:23

セックスをやってやってやり抜きたい、と森瑶子(作家故人)氏が言ってました。
小説も官能的で、セックスの喜びとそれに対するなんとも言えない背徳感や人の心の移ろいで、オシャレな小説だなぁ、と思って読んでました。
確か作者は、36歳の時(うろ覚え)に吹き上がるような性欲に駆られた、と告白しています。
その頃って、女性の性欲は、あるっちゃ〜ある、ないっちゃ〜ない、みたいな禅問答か一休さんみたいなもんでした。
男性の側からは、、
女性は、基本的に性欲はなくて、ただし、自分がその女性に手をかけて求めたら、性欲が溢れ出し、激しく求めてくる、、そのような女性を求めてるらしかったのです。
つまり、男性の手腕により、女性は性欲に目覚めるもので、自主的な性欲は、はしたない汚らわしい、女性としてはどうよ、みたいに思われていたようです。
かといって、、男性の性技で、
ちょっと痛くて嫌なんですけど、、もしくは、全然感じませんが何か?、、は、冗談じゃないよ!不感症のマグロ女め、でした。
これらは、もちろん男性の勝手な考えで、そうあって欲しいという願望なのですが、空気読む女子としては、まぁ、そのように振る舞ったら男性の機嫌が良いなら、そういたしましょう、そういった事で、ハイ✋でした。
私も今でこそ、寒くて起きられない朝、眠れない夜、鬱で何もヤル気の起きない昼間、さて、オナニーでもやりますか、と普通におなネタを思い浮かべて1発やっちゃいます、みたいな事をサラッと書きますが、、
性欲ですか?そんなのありません、みたいな顔してました。
年齢的にも中学生だったので、性欲って何を指すのか分からなかったのもあります。
私は、奥手だったんです。
誰かに身体を触られる興味より、引き裂かれてボロボロにされて泡のように消滅する、それが甘美で、堪らない想像でした。
セックスがなんだか分からないのに、やってやってやり抜きたい!は本当に謎でした。
そのうち、分かる、そんな日が来るのか、それも謎でした。
そんな時は、永遠に来ないのかな、とも思ってました。
時は流れて、生活するのに必死、生き抜くのに必死、期間が続き、ふと気づくと、、自分が昔から惹かれる事を全て封印してきました。
私は私の生命が鬱陶しい、これを身体の外も内もゴリゴリに削ってやりたい。
引き裂かれてボロボロにされて泡のように消滅したい、が性欲だったと気づきました。
身体を大切にしなさい、の反対をやりたいのです。
心と身体を粗末に扱いたい、が性欲で、その意味で、正しくやってやってやり抜きたい、外からも中からも、壊してしまいたいのが、性欲でした。
ただ、、、これは私の性欲を自分から切り離した結果、生まれたもう1人の私で(すみません、何言ってるか分からないですよね)、普段の私は、好きな人は自分の見る景色の中にいてくれたら幸せだし、ちょっと手を繋いだら嬉しいくらいなんです。
ノーマルセックスは、興味無いので、ひたすら真面目だったり
( ̄▽ ̄;)

どうしていいか、随分自分で自分の扱いが分からなかったのですが、幸いな事に自分の取り扱いが分かりました。

プレイの間、上手く、もう1人の私を解放する事で、私の性欲は満たされるみたいです。
上手く解放する、難しいです。
毎回、毎回、て事もなく、、
多分、オナニーの完璧さには、及ばないのですが、それでも、やってやってやり抜きたい気持ちは、定期的にやってきます。

(ง •̀_•́)ง

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